流行は溺愛?総長?ケータイ小説サイト野いちごの機能や人気ジャンルについてまとめました!
今回は数ある小説投稿サイトのなかでも「野いちご」に焦点を絞り、解説をさせていただきます。
実際に利用し「宣伝ボタンがいつ押せるのか」も検証しましたので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです!
ケータイ小説サイト 野いちごとは
ケータイ小説サイト 野いちご は、スターツ出版株式会社が運営している小説投稿サイトです。
メインのユーザー層は女子中高生や10代女子になります。
作品は恋愛小説がほとんどです。学生恋愛小説、感動小説のほかにホラー作品も人気です。
小説投稿サイトでは古くから運営されている老舗で、開設は2007年。
累計会員数は100万人以上。
サイト内から書籍化をした作家も多く、その数は現在358名となっています。
人気ジャンル・キーワード
野いちご内で人気のジャンル・人気の出やすいキーワードは下記になります。
野いちごが展開するレーベル毎に特色はあるのですが、野いちごは溺愛や甘々が好まれる傾向があるようです。
ほかは「不良」「総長」「元姫」などは読者人気が高いです。
「暴走族」について
ちなみに野いちご内で書かれる「暴走族」は珍走団と呼ばれる集団とは違います。
ケータイ小説の流行とともに、独自に進化してきたジャンルなのです。
・暴走族には「総長」と「幹部」がいる。
・総長が惚れた「姫」と呼ばれる女性がいる。
・「元姫」「現姫」と存在があり、対比が描かれることもある。
・暴走族だけど暴走しない。
・法律を無視するような行為はしない。
・不良だけど学校には来ている。
※こちらに当てはまらない物語も当然あります
このように、どちらかといえば「憧れの存在」として総長が描かれています。
なので、このジャンルを執筆するときは血みどろの戦いやシンナーだとか……そういったものでないことを念頭に置きましょう。
野いちごの機能
小説投稿に関わる機能
- 小説の表紙画像の登録が可能
- 作品内に画像配置が可能
- 作品毎・ページ毎にPV(ページビュー)の確認が可能
- 姉妹サイトのベリーズカフェにも同時投稿可能
サイトデザインがシンプルで使いやすいのもメリットです。
PVがページ毎に確認できるので、読者がどこの話から離脱したのか……などの分析もできます。
読者の機能
- 読者が押しやすいひとこと感想機能有り
- アプリ版も提供している
- スクロール読みもできる
老舗の小説投稿サイトなだけあって、機能が豊富です。
野いちごはユーザーの特性上、作品1ページの文字数が少ないことが多いのですが、そのことが読者のストレスにならないように「ページ送りでの閲覧」と合わせて「スクロール送りでの閲覧」もできるようになっています。
また、アプリ版も展開されています。動作も軽いので読みやすく好印象です。
書籍化作品も読めますので、利用を考えている方は読んでみるといいでしょう。
宣伝するボタンについて
野いちごでは作品を書き進めると押せるようになる「宣伝するボタン」というものがあります。
これが、ボタンを押すと新着更新作品(サイトトップページ)に表示されるというものですが、これは一定の文字数を公開しないと押せない仕様になっています。
サイト内で明記されていませんが、私が実際に確認したところ3000文字程度の更新で宣伝するボタンが押せるようになりました。
作品を更新する際は、こちらを目安にすると宣伝ボタンが効率良く押せます。
(一部更新状況によって例外的に宣伝ボタンが押せることもあるようです)
宣伝するボタンを押すおすすめの時間
野いちごは21時~23時がユーザーのアクセスが多い時間といわれています。
たくさんの人の目に触れたい場合は、上記の時間に更新するのがおすすめです。
作者ページの読者数について
「読者数」というと具体的にどのようなものなのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
これは、作品を本棚に入れた人の数です。
なので、この数字が増えた場合は喜びましょう!
書籍化するためには
コンテスト・拾い上げについて
野いちごではコンテストもありますが、サイト内で編集部の目に留まり、書籍化の打診がある可能性もあります。
◆書籍化作家になるには? サイト内で開催される小説コンテストにて入賞することが一番の近道です。また、特に優れた作品をお書きになっている作家さんへは、編集部からご連絡をさせていただくこともございます。
引用:書籍化作家 | 野いちご – 無料で読めるケータイ小説・恋愛小説 (no-ichigo.jp)
サイト内のヘルプページにも明記されているのですが、実際にスカウト・拾い上げはあるようです。
ただ、コンテストの開催数はそんなに多くありません。
年に1回の野いちご大賞が大きなコンテストになるので、充分な時間をかけて長編を完成させると良いでしょう。
また、野いちご運営は書籍化を目指すにあたって、8万字以上の作品を推薦しています。
レーベルについて
野いちごの書籍には5つのレーベルがあり、それぞれに王道の設定があります。
王道を知ることにより、編集部が求めている作品に近づけるかもしれません。
各レーベルの特色は確認しておきましょう。
ピンクレーベル
「胸キュン」「幼馴染」「同居」「暴走族」「芸能人」「逆ハー」溺愛がおすすめ。
ドキドキするもの、憧れるもの、恋愛ものです。
ブルーレーベル
「余命」「失恋」「片思い」泣きたい読者にポエミーな作品を。切ないもの、青春や涙を意識する。
ブラックレーベル
「呪い」「復讐」「ゾンビ」「アプリ」学校が舞台のもの。ホラー作品。
野いちご文庫
「幼馴染」「片思い」タイムリープなどの要素もありらしい。泣いて、ときめくこともできる作品。
単行本
「余命」「悲恋」「いじめ」「記憶喪失」感動したい読者を意識するといいかも。
他、野いちごホラー文庫や野いちごジュニア文庫、スターツ出版文庫もあります。
野いちごジュニア文庫は女子小中学生向けの児童文庫レーベルなので、こちらからの出版を目指す場合は、過激な表現を出さないようにした方が無難です。
その他、過去に「パープルレーベル」というものもありました。
キーワードは「運命」「奇跡」「ファンタジー」でイケメン陰陽師とか、クールな神様、俺様ヴァンパイアなどが代表に書かれていましたが、いつの間にかパープルレーベルの紹介はなくなっていました。(でも、 ヴァンパイア などの設定は今でも人気があるように思います)
野いちご発の人気作品
代表的な作品は「天使がくれたもの」になるでしょう。
ケータイ小説としては「DeepLove」に次ぐヒット作で、第2次ケータイ小説ブームのきっかけとなった作品です。
シリーズは累計118万部を超えるベストセラーとなり、映画化、楽曲化もされました。
ちなみに、野いちごで連載していたものは今でも読めます。
現在の野いちごでの人気作家は、*あいら*さんが代表的な存在だと思います。
野いちごを利用している方におすすめの作品を聞くと、ほぼ全てに*あいら*さんの名前が挙がってくるほどです!
特に人気なのは「総長さま、溺愛中につき。」や、「極上男子は、地味子を奪いたい。」です。
野いちごユーザーの心をぐっと掴む作品ばかりです。野いちごでの書籍化を目指す方は読んで損はないでしょう。
ちなみに「溺愛120%の恋~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~」はKindle Unlimited読み放題対象作品なので、登録している方はこちらもオススメです。
実際に私も読んでいますが、胸キュン展開の作り方の参考になりました。
おわりに
今回の記事ではケータイ小説サイト 野いちごについて解説していきました。
老舗小説投稿サイトでもあり、使いやすく、書籍化作品の数は豊富です。
また、これは余談なのですが、あの瀬戸内寂聴さんも野いちごで作家活動をされていたこともあったんです。
86歳にして“ぱーぷる”という名前で「あしたの虹」という作品を書かれていました。
新しい媒体に、どんな年齢でも挑戦し創作する瀬戸内寂聴さんの行動力、すごいですよね。
記事を読んでいただき、ありがとうございました!
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