小説のタイトルだけ?書き出しだけ?書く練習にもなる公募情報

小説を読むとき、読者が最初に目にするのは「タイトル」と「冒頭(書き出し)」です。

読者を物語に引っ張っていくために、インパクトのある文章を考えなければいけません。

でも、小説のタイトルや冒頭を考えるのは難しいですよね。

そんなときはためしに、自分の好きな小説の冒頭を読んでみましょう。

作者の書き方の工夫や技術が、必ず見えてくるはずです。

今回の記事では、そんな小説の一部分だけに着目したコンテストや公募をご紹介します。

はにぃくん

そんなコンテストあるの!?

気軽に応募できるコンテストでもありますので、執筆の練習や訓練にも向いていると思います。

コンテストの受賞作を読み、挑戦をしてみることで自分の創作に生かせるでしょう。

目次

タイトルだけグランプリ

伊丹市立図書館「ことば蔵」が主催するコンテストです。

内容は自分で考えた架空の本のタイトル(15文字以内)、サブタイトル(20文字以内)、ペンネーム(10字以内)を考えるだけというもの。

今までの受賞作品を見ると傾向もさまざまで、見るのも楽しいです。

個人的には、第6回宮本輝ミュージアム賞を受賞したこの作品を読んでみたいと思いました。

「地図にしかない街~地図学者が人生の最後に仕掛けた遊び」 ペンネーム「佐藤鯨」

第6回タイトルだけグランプリ結果発表/伊丹市 (itami.lg.jp)

最優秀賞は図書カード5,000円分をもらえます。ひとり3作品まで応募できるので、何かの暇に考えてみるのもいいかも。

書き出し小説大賞

東急メディア・コミュニケーションズが運営するデイリーポータルZのコンテンツです。

「書き出し自由部門」のほかに、「書き出し規定部門・モチーフ」としてテーマが定められている部門があり、随時作品を受け付けています。

秀作は記事内で紹介され、選者の天久聖一氏からコメントがもらえることも。

選出されてなにか賞品がある…というわけではないのですが、デイリーポータルZは月間PVもすごいサイトパワーが高いコンテンツです。

そこに自分の名前が載ることを目標に、作品を投稿するのもいいと思います。

実際、秀作は読んでいてとても引き込まれるものが多いです。(あと個人的には笑えるものも)

実は書籍化されていたりもします。

ちなみに、書き出し小説で活躍する作家が集まって「文芸ヌー」というものも作られています。

掲載されている作品は読み物として優れているので、こちらもおすすめです。

書き出しだけ小説

こちらはみんな大好き公募ガイドが主催しているコンテストです。

テーマに合わせて、読みたくなるような小説の書き出しを40字以内の作品にし、応募することができます。

入賞は図書カード500円分+誌上掲載です。公募ガイドに名前載るってクリエイターとしてめちゃくちゃ名誉ですよね。

自作小説の一節コンテスト

株式会社リアリックスが主催する、Twitter上で行われるコンテストです。

定期的に開催されるので興味がある方はフォローをしておくことをおすすめします。

「一節」と言ってもコンテスト内容の趣旨としてインパクトのある・続きが読みたいと思わせる文章を応募することが必要です。

ちなみに、すでに書いた作品の一節を本当に抜き出してもいいし、このコンテストのためだけに架空の一節を書き下ろしてもいいようです。

最優秀賞に1万円相当の和牛カタログギフトが贈呈。その他入賞作者にもクオカード1000円分が贈呈されます。

入賞者数も第3回で11作品と多いので、けっこう豪華なコンテストです。

時空モノガタリ公式アカウント

こちらは第3回の入選作品のひとつ西野 夏葉さんの秀作です。

「これから何が起こるのか」だけでなく物語の前後まで興味を持たされてしまう文章です。

短い文章で読者を掴むいい例だと思い、今回ご紹介させていただきました。

はにぃくん

西野さん、掲載許可ありがとうございます!

これは余談ですが時空モノガタリさんはもともと小説・エッセイ投稿サイトをされていました。

テーマに沿ったコンテストが開催されていて、実はこちらも書籍化しています。

私は2000字小説のコンテストがすごい好きなので、運営当時に出会いたかったです……。

おまけ:書き出しの参考になるサイト

本の書き出し

こちらのサイトは様々な本の「書き出し」が掲載されています。

最初の一行で気になる本を見つけてもらうという趣旨なのですが、こう見るとどれも気になるものばかりですね。

出典:本の書き出し (kakidashi.com)

まとめ

今回の記事では、少しだけ趣が違うコンテストを紹介してみました。

小説のタイトルや書き出し・冒頭・一節。

考えてみればみるほど奥が深いものです。

コンテストとしては、閃きから気楽に参加することもできるので敷居は低いと思います。

閃いたり、練りに練ったり、色々な楽しみ方ができます。

筆力アップに繋がると思いますので、是非応募してみてください!

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