【在庫ゼロで同人誌通販?】しまうま出版×しまうまマルシェでアンソロジー本を作って販売してみた

アンソロジー……
同人通販……
冊子販売……
自分の本が完成したら、気になってしまう言葉ですよね。

こんにちは!
小説家の蜂賀三月です
前回、Wordの操作が苦手な私が「しまうま出版」で小説本を作った様子をお届けしました。


「簡単に本が作れた!」という体験は本当に感動的でした。
ちなみに、嬉々と読み返していたら普通に誤字を発見しました。
印刷したあとに見つかるのなに……?
*同人誌あるあるだと信じたい
そして、調子に乗った私はもう1冊本を作ってみることに。
どうせなら、参加者を集めてアンソロジー本(複数の作家による小説集)にしたいと考えました。



蜂賀さん、今回の冊子は「しまうまマルシェ」でも販売してみませんか?



しまうまマルシェ? 同人誌の通販って手続きが難しそうなイメージがあるんですよね



しまうまマルシェは、しまうま出版で作成した冊子を気軽に・誰でも販売できるサービスです。在庫を気にせず販売できますし、発送の手続きもありません。
それなら挑戦してみます!!
この記事では、アンソロジー本を作る制作過程を共有しつつ「しまうまマルシェ」での冊子販売開始まで、実体験ベースでレビューしていきます。
アンソロジー本の企画を作る
前回と大きく違うのは、自分以外の作家さんに参加していただく本ということです。
「声をかける/参加を決めてもらう」ために、まずは企画の内容・スケジュールなどを作成する必要があります。
企画の詳細や参加メンバーを考える
アンソロジーの参加者を募る方法はいくつかあります。
公募で広く募集するか、直接依頼(声かけ)をするのが主流です。
今回は後者の、直接依頼する形をとりました。
さて、もし自分が誘われる側の立場だとして、最低限教えてほしい情報ってありますよね。
いきなり
「内容は決まってないけど、一緒にアンソロ本作りませんか!?」
とだけ言われて
「了解!!!!!」
と言ってくれる作家さんは少ないでしょう。
いるかもしれないけれど、これで了承してくれるのは超仲良しの作家さんだけです。大切にしてください。
声かけをするにあたって、事前にこれくらいの情報は用意しておいた方がいいです。
- アンソロジーのコンセプト(テーマやタイトル)
- スケジュール(原稿の締切・販売予定日など)
- 文字数の目安やNGジャンルなど執筆に際しての取り決め
- 執筆者への謝礼
- 作品の取り扱いについての説明
- いつまでに参加/不参加の返事をすればいいか
今回私が作成・編集するアンソロ本は、しまうま出版さんにスポンサードしてもらう少し特殊な依頼です。
同人誌ですが企業案件のため、原稿料も発生します。その点も事前に説明できるよう準備しました。
ちゃんと内容を決めておくとお互いに安心です!
参考までに、私が実際に作成した企画書の内容を公開します!
しまうま出版×Web Novel Labo タイアップアンソロジー
『カラフルゼブラ(仮)』企画書
| 本の内容:ショートショートアンソロジー(全8篇収録) |
| 締切:2026年1月末(販売開始2月中旬~3月上旬) |
| 謝礼:原稿料(■■■円)・献本 |
| 文字数:3,000字程度 |
| ジャンル・テーマ:指定なし ※ただし、二次創作や過度に成人向けの作品はNG(しまうま出版のコンテンツポリシー違反のため) |
| 備考:原則として誤字脱字の確認のみの校正とさせていただきます。校閲はいたしません。本のページ数の都合で空白・改行については相談のうえ編集させていただく可能性がございます。冊子はしまうまマルシェで販売予定です。 |



ジャンルやテーマは指定していませんが「色々な作家さんの色々なショートショートが楽しめちゃう本」がコンセプトでした!
声をかける/原稿依頼する
声をかける方法はⅩのDMや各作家さんのポートフォリオからメールを送るなど様々です。
今回は私が作家さんの作品を複数作品読んだことがあり、信頼できるコミュニケーションが交わせて、なにより私がその方のショートショートが読みたい!!と熱く説明できる作家さんにお願いをしました。
個人的にはこの熱意みたいなものも大事だと考えてます。
主催は作家さんの大切な作品を預かる立場。
失礼のないよう、丁寧かつ熱意を持って企画を動かす責任があります。



やっぱりやーめた! なんて途中でできないからね
そんな事前準備の甲斐もあってか、お誘いした皆さまからあたたかいお返事をいただき、最高に豪華なメンバーが揃いました!
この錚々たるメンバーにふさわしい本を作らなければいけません。
Wordや細かいパソコンの作業が苦手な私は、嬉しさと同時にプレッシャーも感じていました。
前回は自分だけの本だったので、極端な話ですが失敗してもショックなのは自分だけなんですよね。
だけど、今回は違います。
たくさんの作家さんを巻き込むうえに、販売に値する冊子を作らなければ……!
Wordやデザインが苦手だとは言ってられない……
とはいえ苦手なものは苦手なので、しまうま出版のテンプレートをフル活用させていただきます。
そうそう、前回で安心・安全・簡単に本を作れたのは間違いないのですが気になったり、後悔した部分もあったんです。
- 選んだ表紙がシンプルで、中身のデザインも単調だった
- 背文字を入れることができなかった
- 誤字脱字の見逃しがあった
本全体のクオリティを上げつつ、前回できなかった課題をクリアしたいです。
原稿(本の中身)を作る
とにかくまずは原稿です。
今回は依頼時に枚数を厳密に定めていませんでした。
そのため、すべての原稿が揃わないとページ数の確定ができません。
ページ数が確定しないと、背幅を計算した表紙を作成できないんです。
自分自身の作品を執筆しつつ、ほかの参加者さんの原稿を待ちます。
原稿を待っている間に扉や奥付を作ろ~♪
なんて思ってたんですが、参加者さんから爆速で原稿が届き、私の作品が最後でした。
皆さんの仕事が早すぎる。
材料がそろったので、さっそく本文を作っていきます。
届いた原稿の誤字脱字を確認しつつ、冊子に掲載する順番を考えます。あとは、目次を1ページで書くのか、見開きにするのか、各著者の情報をどこに入れるかなど……ざっくりでもいいので中身のイメージをしておくと作りやすいです。イメージしにくい場合は商業本や、文学作品展示即売会などで手に入れた同人誌を参考にしてください。
しまうま出版のサイトから小説用 本身テンプレート(A6 , A5)をダウンロードします。
今回はA6のテンプレートを使いました。「A6サイズ・右綴じ・縦書き・塗り足し込み」の想定で作成されていて、ノンブル(ページ数)も最初から記載されています。
前回はテンプレートをそのまま使ったのですが、今回は読みやすさを重視したかったので文字のサイズを大きくしました。


扉や目次の位置を決めておき、いただいた原稿を流し込んでいきます。
このタイミングで、段落の最初を1字下げしたり、英数字の表記の統一をしました。
ちなみに、許可なく各著者の文章をいじるのはタブーです。
明らかに誤字だと思われる箇所も、念のため著者に確認してから修正を行います。
前回の冊子では、Wordのテキストボックスで扉や目次を作りました。
今回はオンラインデザインツールのCanvaで扉や目次となる画像を作ります。
Canvaは無料で利用できますし、同人誌に使用できる素材が豊富です。
また、操作も直感的にできるので私のような機械の操作が苦手な方にもおすすめですよ。
デザインのサイズは冊子に合わせて適宜設定してください。


こちらが扉(本の1ページめ)になります。
しまうまプリントさんからロゴの使用許可をいただきました(笑)
著者の名前・目次に記載するページ数は間違ってはいけないので、何度も確認します。


そして、すべての作品にタイトルページをつけることにしました。
本を読んだとき、気に入った作品の著者のポートフォリオに飛べるように、QRコードも作りました。



Canvaの機能で、URLからQRコードを簡単に作れます


注意点として、画像挿入時に画像の後ろに文章が隠れていないかを確認してください。
画像挿入時にノンブルが気になる場合、特定ページだけ消すことも可能です。(先頭ページのみ非表示にする方法と、セクションを区切って特定のページだけ削除する方法があります)
自分でも何回も原稿を読み直しますが、最後に各著者に自分の担当部分を確認してもらいましょう。作者の意図しない変更や修正を防げますし、原稿を複数の目で見ることで、誤字脱字を潰せる可能性が高まります。
これで原稿はできました!
PDFの形式で保存し、次は表紙を作っていきます。
同人誌の表紙を作る
原稿を読んでいると、今回集まった作品群は愉快な読み口の作品が多く、アンソロジーとしてのまとまりを感じました。
テーマは設けなかったはずなのに、主催がいないところで口裏を合わせたのかな?と疑ったくらいです。
キャッチコピーをつけるなら「とっぴでぽっぷなショートショートアンソロジー」というイメージがわいてきました。そのキャッチコピーに合う表紙を考えてみます。
ちなみに、デザインに関してはまったくの素人です
小説用の表紙テンプレートを活用する
サイズはA6(105㎜×148㎜)の全88ページ。
かわいい小冊子ですね。
しまうま出版には小説用の表紙テンプレートもあります。
Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、CLIP STUDIO PAINTのテンプレートファイルが用意されています。


本のページ数によって背幅が変わるので、ファイル名をよく確認してくださいね。


扉や目次に続き、表紙もCanvaで作っていきます。
……ここからはちょっと特殊な使い方というか、しまうま出版さんも想定していない表紙の作成方法になるかもしれません。
あくまでも私の作り方なので、参考程度にお願いします。
PNG形式で保存しました。
テンプレートのガイド画像と同じサイズです。


バーコードや背文字の位置、塗り足しの位置に注意しながらデザインしていきましょう。


Canvaの有料会員なら背景透過機能が使えるので、ガイド画像を背景透過させると楽です。
背景透過ができない場合は、手間ですがツールで直線を引くなどして背文字部分のガイドを作るといいでしょう。
無事にオリジナルの表紙画像を作れました!



機械音痴の人間が力技(?)で表紙を作っている……
データを入稿し、小説を注文する
しまうま出版で原稿データや表紙画像をアップロードし、注文をします。


最後にプレビューで表紙や挿入した画像の位置がおかしくなっていないか、今いちど確認しておきます。


今回は10冊注文し、クリアPP加工もお願いしました。
どんな本が届くのか……楽しみだけど、緊張します!!
アンソロジー本が到着!


今回もおいしそうな八つ橋、もしくはお豆腐が入ってそうな包装です。
前回に引き続き、本の表紙が見えないように梱包もちゃんと工夫してくれていました。
そして、肝心の中身は……


めっっっっちゃいい感じにできました!!
かんわいい~!!
今回、クリアPP加工をしたのですが、これが大正解。
表紙が丈夫になったので安心して読めますし、なにより本の高級感がぐっと上がりました。
本一冊の値段が150円近く上がってしまうのがネックですが、付ける価値はあると思います。


扉をゼブラ柄で囲ったのですが、これもいい感じのアクセントになってました。


前回作らなくて後悔していた、背文字もばっちりです!!
やっぱり背文字があるとないとじゃ大違いですね……!
作る予定の本が背文字を入れられるページ数なら、積極的に入れることをおすすめします!
前回よりもさらに満足のいく仕上がりになりました!
しまうまマルシェに登録してみる
本の完成品を確認できたので、さっそく「しまうまマルシェ」で通販を開始したいと思います。


しまうまマルシェのすごいところは、なんといっても「在庫の山を抱えなくていい」こと。
注文が入ってから印刷・発送してくれるので、作家側は面倒な発送作業をする必要がありません。
お互いに匿名でやり取りできるので、買う人も売る人も身バレの心配がないのは安心ですよね。



発送ってけっこうな労力が必要なんですよね。宛名書きや梱包の資材準備、郵便局への往復などなど……そこを任せられるのが嬉しいです!
しまうまマルシェの利用方法
一覧から、すでに作った冊子データの「複製する」を押して、マルシェ販売用のデータを作成してください。
あとは本のタイトルやペンネーム、PP加工の有無などをポチポチと設定していくだけ!
自分の利益となる「上乗せ額」もここで自由に決められます。
今回はアンソロ本なので、個人的な利益が出ないよう上乗せ額は0円に設定しました。


私の場合、審査は半日もしないうちに完了しました。
登録は簡単だし、すぐに始められました!
完成した「カラフルゼブラ」の販売ページはこちらになります!


しまうまマルシェを使った感想・評価
実際にマルシェの販売ページを作りましたが、直感的な操作であっという間に完了しました!
- 在庫リスクがゼロ!
(注文が入ってから印刷される) - 面倒な発送作業を丸投げできる!
(宛名書きや梱包の手間なし) - 匿名配送で安心!
(買う人も売る人も身バレしない) - 登録や設定がとにかく簡単!
(スマホやPCから直感的に操作できる) - 上乗せ額を設定できるから、収益化も可能!
(0円〜30,000円で設定できる)
私は今回設定していませんが、ちゃんと収益化もできるようになっています。
本が売れた場合、目安ですが購入があった月のおよそ2か月後に支払い申請が可能になるそうです。
支払い額は200円以上からで、表示の金額から手数料200円を差し引いた金額が支払われます。
支払可能額が低めに設定されているのは助かりますね!
ですが、販売ページに「本の説明(あらすじ)」などを記入する場所がないのが気になりました。
もちろん、X(旧Twitter)やnoteで「こんなお話です!」と宣伝することはできるのですが……やっぱり買う側としては、販売ページに直接「あらすじ」や「本の説明」が書いてある方が安心してお迎えできますよね。
今後のしまうまマルシェのアップデートに全力で期待したいところです!
ちなみに、しまうまマルシェ経由で本を購入すると、まとめて買ってもボリュームディスカウントは適用されません。
文学フリマなどのイベントで直接手渡しで販売する場合は、マルシェを使わず、通常の「しまうま出版」から自分用にまとめ買い(注文)した方が、ボリュームディスカウントが反映されて印刷代をぐっと抑えられます。
目的に合わせて使い分けてくださいね。



マルシェを利用するのは読者さんがほとんどだと思いますが、念のため記しておきます!
しまうま出版で印刷し、イベントでは手渡しで販売。
イベントに来られなかった方のために、後日しまうまマルシェに登録して通販をする。
その流れを作れば、より多くの方に本を届けられます。
アンソロ本を作るのは責任もあり大変でしたが、すっごく楽しかったです!
ぜひみなさんも、しまうま出版で本を作って、しまうまマルシェで販売してみてくださいね♪
しまうまマルシェでお得なキャンペーン開催中!


今ならしまうまマルシェに初めて登録していただいた方に抽選で300名にAmazonギフトカードが当たるキャンペーンを実施中です!
キャンペーン期間:2026/2/27 10:00~2026/3/30 16:59
賞品(抽選300名):Amazonギフトカード1,000円分
応募資格:2026年2月25日~3月30日の間に初めてしまうまマルシェに作品を登録された方(2026年2月25日0:00~3月30日16:59までに承認されたもの)。日本国内在住の方。
この機会に、ぜひしまうまマルシェで販売してみましょう!


『カラフルゼブラ』の紹介


しまうま出版とWeb Novel Laboがタイアップ!
豪華執筆陣が揃った、とっぴでぽっぷなショートショートアンソロジー。
著者と収録作品(五十音順)
蛯原テトラ「ゼブラカタブラ」/霜月透子「ぬか床ラヴァー」/佐久村志央「楽園ODEN」/百度ここ愛「カラフルガチャ」/石原三日月「参勤交代ミルキーウェイ」/塚田浩司「そばにいたいだけ」/結城熊雄「キツツキの仕業」/蜂賀三月「死人の口」
内容紹介
- ビーズアニマルのマンマちゃんが教えてくれた、不思議な呪文(「ゼブラカタブラ」)
- 家事が大嫌いな私。ある日、手のような形の人参をぬか床に入れたら――(「ぬか床ラヴァー」)
- 不良のリュウは亡くなってしまい、気づけば楽園ODENにいた(「楽園ODEN」)
- カラフルガチャという謎のアプリをタップすると【メイク力】という文字が現れ……(「カラフルガチャ」)
- 宇宙を漂っていると「頭が高ぁい!」という声が響いた(「参勤交代ミルキーウェイ」)
- 重度の蕎麦アレルギーの私。私の彼氏の夢は、蕎麦職人(「そばにいたいだけ」)
- この世の全ての穴は、キツツキがあけているらしい(「キツツキの仕業」)
- 二〇XX年。日本のお仏壇技術はAIの登場により急速に進化した(「死人の口」)
カラフルな読み応えが詰まった、ショートショートが好きになれる一冊です!
ぜひ手に取ってみてくださいね!







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