web作家のポートフォリオの作り方 小説の仕事をするために
今回は「小説の仕事をしたい人が実践すべきこと」でも触れたポートフォリオの作り方に関して、詳しくお話します。
ポートフォリオ作成に役立つサービスやオススメツールも紹介します。
ポートフォリオを作る前に
まず、ポートフォリオとは自分の実績や代表作品をまとめたものと考えてくだされば大丈夫です。
※本来のポートフォリオでは生年月日や職種、略歴なども書くことが多いのですが、ここはあくまでもweb作家としてのポートフォリオとして考えてください。
これから作るものは、今後自分の作品を読む読者、引いては仕事を依頼してくれるクライアントに見せるものになります。
つまり、わかりやすくまとまっているかが重要です。
自分の個性を表現しつつ、来てくれたユーザーがコンテンツに迷わないようにしてください。
でもさ、今までいっぱい書いたのあるし、全部載せたい‼
その気持ちもわかりますが、ポートフォリオに関してはユーザーファーストです。
「読んでください」と30作品や50作品も渡すのはおかしいはず。
自分の作品の保存場所ではないことを念頭に置く必要があります。
たくさんの作品からランダムで選んでもらうのではなく、自分が絶対に相手に伝えたいこと・作品を厳選してください。
来てくれた方が何を求めてあなたのページに行くのかを考えたら、自然と書いていくものは定まってきます。
- 筆名
- 連絡先(個別で連絡がとれるSNSでも可)
- 厳選した作品
この3つは必要不可欠です。
また、実績(受賞歴・書籍掲載・開示できる仕事の作品)があればそちらも優先して載せましょう。
筆名に関してはサイト毎に筆名が違う方もいますが、何か思惑がないのなら統一すべきです。
あとは、比較的短いメッセージで自分について説明すればスッキリすると思います。
- どんなことができるのか
- 得意・好きなジャンル
- 仕事を受け付けている場合の連絡先はどこなのか
だいたいこのような内容になると思います。
あなたを表現する作品、絶対に読んでほしい作品、あなたがしたい仕事に近い作品……
イメージできましたら、次は実際にポートフォリオを作っていきましょう。
ポートフォリオにオススメのサービス
では、ポートフォリオを作るには何で作ったらいいのか。
本記事では色々なサービスを利用した結果、筆者が特に良いと思うサービスをふたつご紹介します。
lit.link(リットリンク)
こちらは無料のプロフィールリンク作成ツールになります。
SNSの統合サービスとしての役割が強いと思うのですが、web作家のポートフォリオを作るのにもうってつけです。
良い点をまとめてみましたが、web作家との相性が本当にいいです。
前回の記事でリットリンクを紹介したところ、反響が多かったのもそれを裏付けるものだと思っています。
デザインが好きな人は自分の色を出しながらポートフォリオを作ることができるし、作っていて楽しいはずです。
今回3名のクリエイターさんに掲載許可をいただいたので、そのページを参考にしていきましょう。
小川 葉一朗さんのポートフォリオ
シンプルですがとても丁寧にまとめられています。
色合いも背景が淡い色彩で、画像リンクが暗めの色のために対比が際立って見やすいです。
受賞作品と関連するメディアミッックス化した作品も置かれていて、親切かつインパクトのあるページに。
ちなみに、脚本経験があるのはシナリオの仕事などでは大きな強みになります。
自分のどの経験が仕事に活きるのか、よく考えられたページですっ
ゆうらさんのポートフォリオ
ゆうらさんはweb作家ではなく、イラストレーターなのですが、とても参考になるリットリンクなのでご紹介させていただきます。
イベント告知・活動場所・販売物・自己紹介が掲載されています。
しかも、仕事として何より大事な自分の絵で構成されている。
これほどのPRはイラストレーターさんだからこそできる強みですが、丁寧なページを是非参考にしてみてください。
ちなみに、ゆうらさんは当ブログのキャラクター「はにぃくん」の生みの親です。
ゆうらさんに仕事を依頼する時にも、ポートフォリオを参考にしました
色々なクリエイターのページを見ると、どのようなものがリットリンクで作成できるのか想像できたと思います。
苦手な人はテンプレートをそのまま使っても十分オシャレな仕上がりになるので、試してみてくださいね。
(ちなみに筆者のリットリンクの背景はテンプレートです笑)
note(ノート)
noteはクリエイター向けのプラットフォームです。日記やエッセイはもちろん、小説を書くのにも対応しています。
記事は書きやすく、ポートフォリオを作るのにも適しています。
lit.linkが少し複雑だな…と感じた人はnoteで作りましょう。
ちなみに仕事依頼ページのサンプルとして筆者のページを紹介します。
note自体にクリエイターやクライアント候補が多いので、人の目に留まる機会はリットリンクより多いと思われます。
Twitterがなくても問い合わせフォームがあるのも大きいメリット。
色々な工夫がnote内で可能です。
ポートフォリオを作る時の注意点
冒頭でもお話しましたが、載せる内容は厳選しましょう。
そのほかの注意点も書かせていただきます。
使用する画像の著作権は必ず確認すること
自分のイメージに合う画像の選定は大事ですが、著作権がどうなっているかは理解してから使用しましょう。
ごく稀に見かけるのですが、ウォーターマークが入っている画像を使用しているのは論外です。
著作権を無視しているクリエイターに仕事を頼む人はいません。
画像に関しての便利なサービスは、こちらの記事でも紹介しています
見る気を無くすような文言はわざわざ書かない
自分の作品について色々と書きたくなる気持ちは理解するのですが、ネガティブな表現は避けた方が無難です。
「拙作ですが…」程度の謙遜ならまだしも
めちゃくちゃおもしろくないですが読んでください
30分で書いた駄作で、すごい適当なんです
こんなことを書かれていたら、わざわざ時間を使って読もうとは思いません。
自信がないのが事実だとしても、その作品を渡す人に失礼になるかもしれないので、ここはぐっと抑えてください。
本の帯に、同じようなことが書いてあったらどう思いますか?
ポートフォリオは、自分をPRする場所だということを忘れてはいけません。
※もちろん、宣伝する目的じゃない人は好きに作ってください。
ダメなポートフォリオの例
見にくい、何を伝えたいのかわからない、誤字、連絡する場所がわからない……これでは仕事依頼が来る可能性は減ってしまいます。
例が極端だろ
まとめ
・ポートフォリオに載せる作品は厳選すること
・作るならlit.linkとnoteがオススメ!
・PRする場所だということを念頭に作成する
当記事ではあくまでも筆者が気をつけている点を書いています。
細かい部分はご自身の考えも取り入れつつ、作成していただければと思います。参考になったら幸いです。
記事を読んでいただき、ありがとうございました!
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