新しい小説投稿サイト「ソナーズ」についてまとめてみた
2021年12月14日、匿名メッセージサービス「マシュマロ」を運営するDiverDownが、新しい小説投稿サイト「ソナーズ」(正式名称:SONARS)のβ版をリリースしました。
今回の記事では、ソナーズの使用感や押さえておきたい要点、評判をまとめています。
ソナーズは現在β版であり、当記事の情報は2021年12月20日の情報を基に書かれています。
情報に変更があった場合は都度修正を行います。
最新のデータについてはソナーズ公式アカウントをご参照ください。
小説投稿サイト:ソナーズとは
コンセプト
・投稿した作品に対する読者からのリアクションが得やすいこと
ソナーズってどんなサイト? – ソナーズに関するよくある質問 (scrapbox.io)
・作品に関わるデータを可視化すること
・作品を投稿した人が自分以外の投稿者のことより、読者のことを意識できること
上記の運営さんの言葉にある通り、これまでの小説投稿サイトとは一味違うコンセプトで作られているようです。
「文単位のいいね」という機能に目が行きがちになるのですが、それよりも運営さんが目指している小説投稿サイトの形に着目した方がいいかもしれません。
登録方法について
まず、ソナーズはTwitterアカウントと、そのアカウントに紐づいたメールアドレスがないと登録できません。
利用に関しても、ある程度のフォロワーがいないと活用できないので注意が必要です。
機能について
文章単位のいいね
読者が文章単位でアクションができる機能は「ハーメルン」の「ここすきボタン」や、「ノベルアップ+」の「ビビッとボタン」があります。
「ソナーズ」独自の機能としては、そのいいねが押されていく様子をリアルタイムで見られるというところが挙げられます。
いいねに返信をする必要がないので、読者としてはボタンを押すハードルが低くなって押しやすいです。
「いいね」はソナーズに登録・ログインしていなくてもできます。
今「いいね」してもらってるんだ…!と感じられるのは嬉しいね
読者の匿名化
「いいね」を押すのも、感想を書くことも匿名でのアクションとなります。
小説投稿サイトによくある「リアクションを返さなきゃ…」「お礼に読み返しにいかなきゃ…」という義務感を感じにくくなっているのではないでしょうか。
また、アクションが「作者に気を使わすかもしれない」と考える読者もいるため、「感想やいいねを送りやすい」ことには結びつくと思います。
投稿機能の制限について
※現在招待制はなくなりました。
次に、1日1作品の投稿制限があります。
文字数の上限は30,000文字です。
ソナーズでは1日1作品までという[投稿制限]を設けています。
1日1作品の投稿制限 – ソナーズに関するよくある質問 (scrapbox.io)
読者からの反応を得やすいというソナーズの性質上、どうしても大量に投稿する人がいると、その人の作品へ反応が集中してしまいます。
それと、注意点として現在投稿後の本文編集機能がありません。
誤字脱字の修正ができないので、読み直しを必ずしてから投稿することをおすすめします。
編集できないのは本文だけで、タイトル・まえがき・タグ・公開範囲の変更はできるよ!
投稿の公開範囲
投稿の際に本文の公開範囲を指定できます。
- 全体公開(感想受付不可)
- ログインユーザー限定
- Twitterフォロー限定
- Twitterフォロワー限定
- Twitter相互フォロワー限定
- 非公開
Twitterをしている前提での公開範囲になっているため、Twitterでフォロワーが少ない方は読んでもらうことは難しいかもしれません。
ただ、今後のアップデートで仕様を変更していく予定とのことです。
FFだけに共有したい二次創作作品やアダルト色の強い作品などは、ソナーズを利用することで公開しやすくなるかもしれません。
「同じ界隈の人だけに見てもらう」と思うと、安心して創作できる人もいるだろうね!
感想に関する本文閲覧制限
一部、感想未送信作品がある場合に本文の閲覧制限がかかる場合があります。
少しややこしい部分なので、運営さんのこちらの回答をご確認ください。
意見が分かれる部分ではあるのですが、個人的にはソナーズのコンセプトを考えると制限があっても違和感はないと考えます。
私は「感想を受け付けない」設定にして、全体公開を選びました。
感想の閲覧制限について
現在、10件を超える感想は見られないようです。直近10件の感想は確認できますが、それ以上古い感想の閲覧については今後見られるようにしていくようです。(有料機能か、もしくは自分が感想を書くことによって解放される仕組みのようです…)
実際に使ってみた
やさしいフォロワーさんのおかげで投稿制限も解除されたので、さっそく投稿をしてみました。
使い方は複雑ではなく、画面構成もシンプルなので使いやすいです。
こちらを確認していただければわかるのですが、他者のいいねは他の人には見えません。
作者の私には見えています。
ログインしなくてもいいねができるので、間違って自分でいいねも押しちゃいました()
一度した「いいね」は取り消せないのでご注意ください。
ちなみに、初投稿するとソナーズを利用しているフォロワーにはメールが届くみたいです。
登録時には、メール通知の設定も確認しましょう。
「いいね」が見えないということと、投稿サイトによくある「ランキング」がソナーズにはないので、他者と自分を比べて落ち込むということはなくなりそうです。
見えなきゃ面白くない!って人ももちろんいると思いますが、それが嫌な人が存在するのは事実ですし、自分に合ったサービスを選べる、選択できるというのはありがたいことだと思います。
フォロワーさんが投稿をRTしてくれたので、繋がっていない方からもTwitterを通して感想をいただけました。
やっぱり読んでもらえた実感があるのは嬉しいですね。
知っておきたい大事なポイント
現在はβ版で、正式リリースではない
機能の制限などもあり、使い勝手が悪いという声が目立ちますが、こちらのサービスはまだβ版です。
今後機能の追加とともに、ユーザーの声を聞いて修正・アップデートされていくはずなので、使いづらそうだと感じたら正式リリースを待ちましょう。
ソナーズ内でコンテスト開催の予定はない
投稿サイトと言えばコンテストがあるところが多いですが、現在ソナーズでは開催の予定はないとのこと。
小説以外の投稿も可能
エッセイや日記など、特定の仲間に共有したい文章を投稿するのに良さそうです。
ソナーズの評判
SNSで見つけたソナーズについての声を紹介します。
(表現をぼかし、個人の特定ができないようにしています)
反応が可視化されるからモチベ上がる!
他の投稿サイトじゃ反応ないのに、ソナーズならもらえたよ
感想書く人だけに読んでもらいたいから、これは嬉しい機能
招待しないと制限かかるのはちょっと嫌な感じ…
反応を強制するのは、自分には合わない
ずっと楽しみにしてた!まだ始まったばかりだから、これからどんなサービスになっていくか楽しみ♪
まとめ
今回の記事では「ソナーズ」についてまとめてみました。
・Twitterを前提としたサービス
・現在はβ版
・読者は匿名であり、アクションがしやすい
・同じ趣味を持つ人、身内向けに創作物を公開しやすい
・「いいね」をもらえることで創作のモチベーションが上がる
使用感については様々な意見があります。
現在はβ版であり、意見を運営さんに届けることができます。
声がサービスに反映されるかもしれない貴重な期間だともいえるでしょう。
また、私達には「どの小説投稿サイトを利用するか」選ぶ自由があります。
合う人もいれば合わない人がいるのも当然です。
今回、この「ソナーズ」がリリースされたことで、自分達の選択肢が増えたことを喜ぶべきだと私は思っています。
どんな小説投稿サイトがあるのか気になる方は、こちらも参考にしてください。
今後、ソナーズがどのようなサービスになっていくか、私も楽しみにしたいと思います。
記事を読んでいただき、ありがとうございました!
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