第2回ステキブンゲイ大賞受賞者・塚田浩司さんに聞く「ステキブンゲイ大賞に応募するメリット」|Twitterスペース

ステキブンゲイ大賞に応募するメリット

第2回ステキブンゲイ大賞受賞者・塚田浩司さんと創作についてのスペースを行いました。

この記事ではスペースの内容を要約し、記事にしています。

はにぃくん

ステキブンゲイ大賞への応募を考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

塚田浩司さん

1983年長野県千曲市生まれ。長野県千曲市「柏屋料理店」の七代目当主。第15回坊っちゃん文学賞を「オトナバー」で大賞受賞。第二回ステキブンゲイ大賞受賞。『5分後に意外な結末』などに作品収録。短編映画「俺の海」の原作を執筆。初の単著となる「コイのレシピ」が2022年10月5日に発売した。
塚田浩司:Twitter

はにぃくん

はにぃくんとは世を忍ぶ仮の姿。

実際の中身は蜂賀三月というWeb Novel Laboの管理人である。

目次

書籍化した「コイのレシピ」について

コイのレシピ書影

――本日はよろしくお願いします。コイのレシピが発売して、一ヶ月が経ちました。どのような一ヶ月でしたか?

塚田さん:めまぐるしい一ヶ月でしたね。体が忙しくなるというより気持ち的な面も含めて。
そのなかで、良いことも悪いこともあるんですが…。

良いことはやっぱり買ってくれた人の感想が届くのはすごく嬉しいです。

本の発売をきっかけに、何十年も連絡を取り合ってなかった知り合いから連絡がきたりして。
地元の書店に大きく展開してもらったこともあって、作品を買ってくれた方がいました。

悪いところは……、本が発売するとやっぱり売れたいじゃないですか。
「売れてるのかな?どうなのか?」というのが気になって、そのストレスはありますね(笑)

――なるほど。実際自分の作品がどの程度売れたのか気になっちゃいそう。

塚田さん:なので、「コイのレシピ」で検索とかもしちゃいますし、楽天のランキングとかも見れるので。毎日チェックするのは日課になってしまいましたね。ランキングの上下で一喜一憂があります。

――ではもし自分が書籍化したときは、落ち込みたくなかったら見ない方がいいですか?(笑)

塚田さん:そうですね。僕は見ずにはいられないですが(笑)

――受賞作「コイのレシピ」が発売に至るまでの過程はどのように進んでいくものなんですか?

塚田さん:受賞の連絡を受けて10日ぐらいで公式から発表があったんです。その後一ヶ月くらいしてから編集さんから連絡がありました。そこから審査員の先生方の選評、編集さんのアドバイスをもとに、改稿していく作業が始まりました。自分は書くのが早い方だと思うのですが、それでも一ヶ月は改稿・加筆にかかりましたね。

――でもその加筆のおかげで、web連載のときよりキャラクターひとりひとりに深みが増して、物語がすごく良いものに仕上がっていましたよね。

塚田さん:はい、改稿して良かったと思っています。審査員の方々の意見を踏まえて改稿したので、ステキブンゲイ大賞に応募する人は僕の作品が参考になるかもしれません。

――「コイのレシピ」って書店さんで平積みで展開してもらっていますが、ああいうものは書店さんが好意でやってくれるものなのですか?もしくは、出版社さんがお願いしてくれたり……?

塚田さん:僕の場合は自分で書店をまわって営業していました。発売前に本の注文書というものができるので「こういう本で出ますので、置いてもらえませんか?」とお願いする感じですね。

――けっこう勇気が必要な行動ですね。

塚田さん:そうですね。それにこういう営業をしていると自費出版だと勘違いされることもあります。

でもこれから出版する作家さんには伝えたいんですけど、置いてくれる書店さんが多かったです。僕の場合に限ってはどこも断られなかったです。

―ー「コイのレシピ」は地域性がある小説ですし、塚田さんはもともと本業の料理屋を営んでいるから…ということが理由ではなくて?

塚田さん:僕が行った書店さんは「来れば断らない」と話していらっしゃいましたね。

――なるほど。出版後の営業についてのお話を聞けることはあまりないので、とても参考になりました! ありがとうございます。

ステキブンゲイ大賞について

出典:https://sutekibungei.com/contest3より

――数ある公募や新人賞のなかで、塚田さんがステキブンゲイ大賞を選んだ理由をお聞きしてもよろしいですか?

塚田さん:最初は公募ガイドを見ていてステキブンゲイ大賞を知ったんですね。小説投稿サイト自体使うのは初めてだったんですが、中村航先生は好きな作家でしたし、一般文芸のサイトだということだったので。あと、ステキブンゲイなら応募もしながら誰かに読んでもらえる機会もあるじゃないですか。

――普通の公募に出す場合、人に読んでもらう機会もあまりないですよね。

塚田さん:はい。それと第一回は四次選考で止まったので、第二回には絶対に応募すると決めてました。

(リスナーからの質問)

塚田さんは「第3回ステキブンゲイ大賞」はどんなジャンルの作品が獲ると思いますか?

塚田さん:答えとしては「どんな作品でもありえる」です。
第2回の最終選考を見ると、ホラーもあるし恋愛もある。純文学風のものもあるし、サスペンスもある。ジャンルがバラバラなんですよね。僕の作品は青春だし。
おそらく最終選考に残っている作品っていうのは……、中村航先生が選考もしていると思うんですが「どれが大賞獲ってもいい」という考えのもと残していると思います。なので、ジャンルでみてどうこう、っていうのはないんだと思います。

ステキブンゲイ大賞は、本当にオールジャンルだと思います。

――なるほど。もし自分が書いているものが他の公募や新人賞に合わないかもしれない…と考えるのであればステキブンゲイ大賞に出すのもひとつの手になりそうですね。

塚田さん:そうですね。「どこかの公募で落選した作品を改稿してもう出してみる」というのもありだと思いますよ。

――受賞、書籍化した塚田さんだからこそわかるステキブンゲイ大賞に応募して良かったことなどはありますか?

塚田さん:書籍化への道が近い…というか、大賞以外の作品も書籍化が有り得るのがいいですね。書籍化目指すならステキブンゲイがいいんじゃないかなって感じます。ジャンル不問で書籍化を目指せるし、今度発売される「サンティトル」は舞台化も漫画化もあるので、いいですよね。

――ステキブンゲイ大賞に応募する方へのアドバイスはありますか?

塚田さん:それがないんですよね(笑)おもしろければいいと思います。

――応募するにあたって中村先生の作品を参考にしたとかはあったんですか?

塚田さん:「トリガール」です。

物語を作るときに奇抜なストーリーを思いつくのって難しいじゃないですか。
オーソドックスなストーリーに珍しい題材をくわえると物語は面白くなるというのは中村先生も話されていたので……僕の場合はそれが「青春+和食グランプリ」でした。なので、面白い題材が見つかればよいのじゃないか…と思います。

著:中村 航
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(リスナーからの質問)

塚田さんは長編(10万字以上)を書くときにコツとかありますか?

塚田さん:ゴールが難しいのであれば、プロット・道筋を最初にしっかりと書くしかないと思います。
僕はショートショートはプロットなしで書くんですが、長編は書かないと無理ですね。

――プロットを考えながらだいたいの最終文字数など、予想していたんですか?

塚田さん:いや、全然考えてなかったですね。ステキブンゲイ大賞で言えば、応募要項の文字数が20万字以内でかなり幅があったので…。

――かなりゆるい規定ですよね。応募するだけなら、ショートショートでもできちゃう。

塚田さん:まぁ、でもショートショートだと受賞は難しいと思います。

書籍化が前提のコンテストなので、本になり得る枚数(文字数)はあった方がいいんじゃないでしょうか。
第1回ステキブンゲイ大賞のときはショートショートも選考を通過していましたが、第2回のときは通っていなかったので。

結末や構成が多かれ少なかれ見えていると自分では思っているのですが、それの通りにやるとどうしても字数が少なくなってしまう感じです。内容に肉付けが足りないのかもしれないというのが、個人的な自己分析です。

塚田さん:そういう場合は設定自体が長編向けのお話しじゃないって可能性もありますよね。

短いからよけいに文字を増やそうとして、蛇足になっちゃうこともありますし。

まとめ

ステキブンゲイ大賞に応募するメリット

  • ジャンル不問なので、自分の書きたいもので応募ができる。(一般文芸)
  • 応募しながら他者に読んでもらうこともできる
  • ほかの公募や新人賞で落選したものでも挑戦できる
  • 文字数が20万字以内とかなり幅があるので書きやすい
  • 大賞以外にも書籍化の実績があるので、書籍化したい人には狙い目かも!
はにぃくん

また、応募する方は第2回ステキブンゲイ大賞作の「コイのレシピ」を読んでみることをおすすめします!

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はにぃくん

塚田さん、本日は貴重なお話を聞く機会をいただき、ありがとうございました!

塚田浩司さん

こちらこそありがとうございました

スペースの記事化に際して、文章で読みやすいように会話の要約・修正・加筆を行っております。
また、スペース内での傾向の分析・発言は個人の所感であり、その確実性を約束するものではありません。

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